裏切りのウマさ☆ジンジャーブレッドスパイスティーゼリー
「裏切り」というのは、相手に期待しているからこそ、わきあがってくる感情です。「裏切られた……うぅ、悔しい、ショック!」というのは、相手を実際以上に(よく)見積もってしまっていた、ということ。要するに、自分の見込み違いだった、ということです。
だから、裏切られたくなかったら、相手に対する期待値を落としておけばよいのです。
さて。うちには、なぜかいろいろなハーブティがあるのですが(答え:買うから)、消費がとどこおっているものが、いくつかあります。
そのひとつが、本日の主役、こちら! じゃーん。
「ジンジャーブレッドスパイス/ハーバルティ」とあります。おそらく、その絵柄からいっても、クリスマス用のハーブティです。
でも、クリスマスシーズンだからといって、最近入手したわけじゃありません。たぶん、去年のクリスマスシーズンにうちにやってきた子です……。箱のヨレ具合からも、ちょっと月日が経過しているのがわかります。
ジンジャーブレット(ジンジャーマンクッキー)が、なんとも愛らしく、シュールにスケートしているパッケージですが、この愛らしさに反して、なかなか消費が進みません……。
いや!
決して、まずいわけではありません。「ジンジャーブレッドスパイス」なんていう、ごく一般的な日本人にはピンとこない風味設定ですが、その原材料はシンプルで、要するに……こんな感じ。
先頭にシナモンがくることからもわかるように、かなりのシナモン味です。チコリはよくわかりませんが、シナモン+生姜の強烈な2強が存在感を醸し出す、まったり系のハーブティです。
いやいや、シナモン、好きです。シナモンベーグルとか、シナモンドーナツとか、トーストにはちみつをぬって、シナモンをぱっぱっ☆とふったのも、好きです。
でも……なんていうか、このティーバッグに熱湯を注ぎ、ホカホカの飲み物にしたとき……、その風味が、ちょっと重すぎるんです(注:個人の感想です)。ホカホカのむせるような甘いシナモンの蒸気が、「あー、なんかおいしーかも??(でも、2杯目はないない)」というような味なんです(注:個人の感想です)。
というわけで、うちではさっぱり消費の進まないハーブティだったのですが、クリスマスシーズンが巡ってきて、わあ1周しちゃったよ、というわけで、このたび、ゼリーにすることにしました。
期待値がかなり低かったので、反則ワザなのですが、砂糖を入れて甘くすることにしました。ふだんは、コーヒーゼリーにしろ、ハーブティーのゼリーにしろ、甘味はシロップの形で、後からつけることにしているのですが、これはお茶自体に砂糖を入れてしまいました。アイスティーも、オトナだからいつもは無糖で飲むけど、ホントは甘いとおいしいもんね。
バットで冷やし固めます。見た目は、紅茶より濃い、キャラメル色です。
もう、まったく期待していなかったんです。そもそもの期待値が低い。作る過程でも、やっぱりむせるような、重すぎる、シナモンの香り。
そうしたらですね……。できあがりを食べたらですね……。
もう、これが、びっくりするくらいおいしー!!!(注:個人の感想です)
さっぱりした味、ほのかなカラメル系の甘い香り。ふつうの熱いお茶として飲むときの、重~い、濃すぎる感じは何処へやら!!
500ml分作ったのですが、ひとりで500ml分全~部、食べることができそう! と思ったほど(食べませんでしたが)。
これこそ、逆の意味での裏切り! 期待値が低かったからこその、高評価。
というわけで、うちと同じように、このセレッシャルブランドの「ジンジャーブレッドスパイス」ハーブティをもてあましているご家庭があれば(あるかな?)、ぜひ、ゼリーにすることをおススメします☆